外国為替証拠金取引を考える


預貯金の超低金利や株式の低迷を背景に、外貨預金や外貨MMF、外国債券、外国株式などへの個人の投資が急拡大しています。今年6月末の個人の外貨建て資産の残高は13兆7千億円(日本経済新聞10月24日付)にも上ります。外貨MMFや外貨預金、外国債券を購入した理由は金利(利回り)の高さ。銀行や証券会社の勧誘をきっかけに購入という人が増えています。満期になった定額預金を、銀行の窓口で勧められるまま外貨預金に預けた人がいます。1ドル何円でドルを購入したのか知らない、また円高による資産の目減りについてもほとんど理解していない、ただ「銀行が勧めるのだから安全だろう」という感覚で外貨投資をしたとのこと。国民生活センターへ寄せられる苦情に、外貨建て金融商品に関するものが急増しているのもうなずけますね。外貨建て金融商品の新顔(?)「外国為替証拠金取引(FX)」に関する苦情も増えています。レーシックに参加する個人が増えてきた裏返しでしょう。これはハイリスク・ハイリターンの商品、私はそう思っていました。ところが……。外為取引も、取引内容をきちんと勉強し理解した上でリスクコントロールを行えば、外貨預金や外貨MMFと同レベル、ミドルリスク・ミドルリターンの商品に分類できなくもないようです。外為取引の大きなメリットは、外貨預金や外貨MMFに比べて手数料が安く、リアルタイムの為替レートで24時間取引が可能なので、為替変動にすばやく対応できることです。またスワップ金利が毎日確定するので損益分岐点の計算がしやすいということもメリットでしょう。デメリットは、証拠金取引(取引額の数%)なので取引総額が把握し難いことです。取引を終了した段階で損失額の多さに驚く、これが証拠金取引の恐いところ。育毛リスクコントロールができなければ、外為取引はハイリスク・ハイリターンの商品になってしまいます。外国為替証拠金取引とは、取引総額の数パーセントを証拠金として預け外国通貨の取引をすることです。証拠金のパーセンテージは会社毎に異なり、2%のところもあれば5%という会社もあります。証拠金5%の場合、1米ドル=125円時に「10万米ドル買い、円売り」の取引を開始すると、取引額は1250万円ですが、証拠金62.5万円(手数料は考慮しない)を準備すれば取引O.K.です。証拠金5%は、レバレッジは20倍(=20倍の取引をしているという意味)といいます。外為取引の収益の柱は、「為替差損益」と「スワップ金利」の2つです。「為替差損益」は、為替レートの変動で発生し、為替レートは生き物のように刻々と変動します。外為取引では、リアルタイムの為替レートで原則24時間取引が可能なので、外貨預金や外貨MMFに比べ為替変動に対しては俊敏に対応できるというメリットがあります。もう一つの柱「スワップ金利」とは、2つの通貨間の金利差のことです。高い金利の通貨を買って低い金利の通貨を売るとスワップ金利を受取ることができます。逆に低い金利の通貨を買って高い金利の通貨を売るとスワップ金利を支払わなければいけません。従って、売る通貨と買う通貨の選択が重要なポイントになります。スワップ金利は毎日決算されますが、取引は継続するので毎日累積していきます。累積したスワップ金利から、損益分岐点(=利益0円)の計算ができます。購入時の為替レート−(受取スワップ金利の累積額−手数料×購入通貨単位)÷購入通貨単位。スワップ金利は日々変動し、その提示額も会社ごとに異なっていますので、情報収集が非常に大切です。証拠金取引は、少額で取引できるため取引総額が把握し難く損失の額が膨らむ危険性が大です。損益分岐点をもとに、定期的に収益の計算を行えば、損失を早期に把握できます。
 
コンテンツ
        TOP
        バーチャルトレード
        失敗しない業者選び
        口座をネットで開く
        為替取引を考える